主な疾患から調べる
当院で診療している代表的な疾患について、病態・検査方法・治療法をご紹介します。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
内科系
かぜ・感染症・呼吸器
風邪症候群(感冒・上気道感染症)
「風邪」「感冒」「上気道感染症」はほぼ同じ状態を指す呼び方です。主にウイルス感染によって起こり、症状の出方は人によって多彩です。
気管支炎
気管支の粘膜に炎症が起こり、咳や痰が続く病気です。多くはかぜの後に起こり、ウイルスが原因です。
インフルエンザ
急な高熱と全身のだるさが特徴の、冬を中心に流行するウイルス感染症です。発症から時間がたっていなくても、その日のうちに検査で判定できます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
発熱・のどの痛み・咳等、かぜに似た症状を起こすウイルス感染症です。重症化リスクに応じた治療薬の選択肢があります。
クループ症候群(急性喉頭気管支炎)
特徴的な犬が吠えるような咳と、息を吸うときのゼーゼー音が特徴の、乳幼児に多いウイルス性の喉の炎症です。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)
強いのどの痛みと発熱を起こす細菌感染症です。抗菌薬での治療が必要で、きちんと治療すれば合併症を予防できます。
マイコプラズマ肺炎
しつこい乾いた咳が長引くことが特徴の肺炎です。数年おきに流行し、学童期の子どもから若い世代に多くみられます。
RSウイルス感染症
乳幼児の咳・鼻水・発熱の原因としてニュースでもよく取り上げられるウイルス感染症です。特に乳児は重症化することがあります。
ヒトメタニューモウイルス感染症
RSウイルスとよく似た症状を起こす、春先に流行しやすいウイルス感染症です。
感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)
嘔吐・下痢を引き起こすウイルス性の胃腸炎です。治療の中心は脱水を防ぐことで、ご家庭でのケアの仕方が回復を左右します。
胃腸炎(感染性腸炎)
胃や腸に炎症が起こり、嘔吐・下痢・腹痛等が現れる状態の総称です。多くはウイルスや細菌の感染が原因です。
細菌性食中毒(カンピロバクター・サルモネラ・腸管出血性大腸菌等)
鶏肉の生焼け、加熱不十分な卵料理…。ウイルス性とは原因も症状の出方も異なる、食事が原因の感染症です。
気管支喘息(成人)
気道の慢性的な炎症により、咳・喘鳴・呼吸困難が繰り返し起こる状態です。吸入薬による長期管理で、発作のない生活を目指します。
小児気管支喘息
お子さまの気道の慢性的な炎症による咳・喘鳴・呼吸困難です。成人とは治療量や生活管理のポイントが異なります。
市中肺炎
普段の生活の中でかかる肺炎です。発熱・咳・痰等のかぜに似た症状で始まることもあり、重症度の見極めが大切です。
誤嚥性肺炎
食べ物や唾液等が誤って気管に入り込む(誤嚥)ことで起こる肺炎で、高齢の方に多くみられます。
肺NTM症(肺非結核性抗酸菌症・肺MAC症)
結核菌以外の抗酸菌(NTM)が肺に住みついて炎症を起こす病気で、日本ではその約9割がMACという菌による「肺MAC症」です。人から人へはうつりません。
レジオネラ症(レジオネラ肺炎)
温泉の循環式浴槽や加湿器などで増えたレジオネラ菌を、しぶきとして吸い込むことで起こる感染症です。重症化しやすい「レジオネラ肺炎」と、軽症の「ポンティアック熱」があります。
生活習慣病・内分泌
高血圧
血圧が慢性的に高い状態が続く、自覚症状の出にくい生活習慣病です。
脂質異常症
LDLコレステロール・中性脂肪などの血液中の脂質バランスが乱れた状態です。自覚症状がないまま動脈硬化が進むため、**健診での早期発見と継続的な管理**が大切です。
糖尿病
インスリンの働きが低下し、血糖値が慢性的に高くなる状態です。
甲状腺疾患
甲状腺の働きが過剰または不足することで、全身にさまざまな症状が出ることがあります。
高尿酸血症・痛風
血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くと、ある日突然激痛を伴う痛風発作を起こすことがあります。
脂肪肝(NAFLD/NASH)
健診の「肝機能異常」「脂肪肝」の指摘、実は放っておくと肝硬変・肝がんにまで進むことがある病気です。
慢性腎臓病(CKD)
健診の「eGFR」「クレアチニン」の数値、見逃していませんか。自覚症状がないまま進行し、透析や心血管疾患のリスクを高める病気です。
循環器疾患
血液疾患(貧血)
骨・運動器疾患
皮膚の感染症
とびひ(伝染性膿痂疹)
虫刺されや湿疹をかいた傷から細菌が入り、あっという間に全身へ広がる「とびひ」。夏場に子どもに多い皮膚の感染症です。
口唇ヘルペス(単純ヘルペス)
唇や口の周りに水ぶくれを繰り返す、単純ヘルペスウイルスの感染症です。早めの治療開始が症状の軽減につながります。
帯状疱疹
体の片側に帯状に広がる、痛みを伴う発疹です。水ぼうそうのウイルスが再活性化して起こり、ワクチンで予防できます。
蜂窩織炎
足や手の皮膚が赤く腫れて熱を持ち、範囲がじわじわ広がっていく感染症です。放置すると重症化することがあり、早めの治療が重要です。
足白癬(水虫)
「ただの水虫」と思って市販薬だけで様子を見ていませんか。きちんと治療しないと蜂窩織炎等の引き金にもなる、治し方にコツのある病気です。
虫・動物による感染症/熱中症
消化器疾患
胃炎
胃の粘膜に炎症が起こり、みぞおちの痛みや胃もたれなどの症状が出る状態です。原因により急性と慢性に分かれます。
便秘症
排便の回数が少ない、便が硬い等、排便に関する困りごとが続く状態です。原因に応じた薬剤選択が重要です。
逆流性食道炎
胃の内容物が食道に逆流し、胸やけなどを起こす状態です。重症度や病型を見極めたうえで、お一人お一人に合った治療を行います。
機能性ディスペプシア(FD)
胃カメラで潰瘍やがんなどの異常が見つからないのに、みぞおちの痛みや胃もたれが続く状態です。タイプに応じた治療で、多くの方が症状をコントロールできます。
過敏性腸症候群(IBS)
腸に明らかな異常がないのに、腹痛・腹部不快感と下痢や便秘を繰り返す状態です。タイプを見極め、段階を踏んで治療を進めます。
ピロリ菌感染(胃炎・胃潰瘍との関連)
ヘリコバクター・ピロリという細菌の胃への感染で、慢性胃炎・胃潰瘍等のリスク要因として知られています。
口内炎(アフタ性口内炎)
口の中にできる痛みを伴う潰瘍です。ステロイド軟膏等の一般的な治療のほかに、漢方薬のうがいという選択肢もあります。
胆石症
胆のう等にできる石(結石)により、腹痛等の症状を起こすことがある病気です。無症状のまま経過することも少なくありません。
結腸憩室症(大腸憩室症)
大腸の壁の一部が袋状に突出した状態で、多くは自覚症状のないありふれた変化です。万一の出血・炎症にも当院が窓口になります。
虚血性腸炎
大腸の血流が一時的に不足することで炎症や潰瘍が起こる病気で、便秘がちな中高年の方に起こりやすいとされています。
回腸末端炎
小腸の末端(回腸末端)に炎症が見つかった状態を指す言葉で、虫垂炎とよく似た症状を起こすことがあり、原因の見極めが重要です。
アレルギー疾患
泌尿器疾患
耳鼻科・神経疾患
副鼻腔炎(急性・慢性)
「かぜが治ったのに、鼻づまりと顔の重だるさだけ残る」。それ、副鼻腔炎かもしれません。レントゲンでその場で確認できます。
中耳炎・外耳炎
耳の痛みの原因は、鼓膜の内側(中耳炎)か、耳の入り口側(外耳炎)かで、原因も治療も異なります。特にお子さんに多い中耳炎は要注意です。
頭痛(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)
頭痛にはありふれた一次性のものから、緊急の対応が必要な二次性のものまであります。タイプを見極めたうえでの治療が大切です。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)
特定の頭の動きをしたときに数秒〜数十秒の回転性めまいが起こる、めまいの原因の中で最も頻度の高い病気です。
メニエール病
回転性めまいと難聴・耳鳴り・耳閉感を繰り返す、内耳のむくみ(内リンパ水腫)が原因の病気です。
腰部脊柱管狭窄症
加齢に伴い背骨の神経の通り道が狭くなることで、歩いていると足がしびれて休むと楽になる、高齢の方に多い病気です。
外科系
胆嚢炎(急性胆嚢炎)
多くは胆石が原因となって胆のうに炎症が起こる病気で、進行すると緊急手術が必要になることがあります。
虫垂炎(急性虫垂炎)
盲腸の近くにある虫垂という小さな臓器に炎症が起こる病気で、進行すると緊急手術が必要になることがあります。
粉瘤
皮膚の下に袋状の構造ができ、老廃物が少しずつ溜まっていく良性のできものです。自然に消えることはなく、放置すると大きくなったり感染したりします。
脂肪腫
皮下にできる軟部腫瘍の中で最も頻度の高い良性のしこりです。柔らかく痛みのないことが多いですが、見た目だけで他の病気と区別がつかないこともあります。
巻き爪・陥入爪
爪が周囲の皮膚に食い込み、痛み・炎症・化膿を起こすことがある状態です。多くは保存的治療から始めます。
すり傷・切り傷・刺し傷などのケガ(創傷)
日常生活で生じる切り傷・擦り傷・刺し傷・動物に咬まれた傷等の診療です。正しい初期対応が治りを左右します。
熱傷(やけど)
皮膚が熱によって損傷を受けた状態です。深さ・範囲によって治療方針が大きく異なり、重症度の見極めが大切です。
痔核(いぼ痔)・裂肛等の痔疾患
肛門疾患の中で最も頻度の高い痔核(いぼ痔)と裂肛(切れ痔)。多くは生活習慣の見直しと外来での処置で改善が期待できる、治療法が確立した病気です。
腸閉塞(イレウス)
腸の内容物の流れが止まってしまう状態です。「腸閉塞」と「イレウス」は日本の臨床現場では同じ意味で使われがちですが、本来は原因が異なる2つのタイプがあります。
