現在は建設準備中です。ご予約の受付は開院前に開始予定です(2027年10月1日開院予定)。

木花のむら総合診療所内科・外科・小児科
内科系

鉄欠乏性貧血

立ちくらみ・疲れやすさ等から「貧血では」と来院される方の中で最も頻度が高いのがこのタイプです。原因を突き止めることが治療の近道です。

このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。

病態

貧血の中で最も頻度が高いのが鉄欠乏性貧血です。体内の鉄が不足すると、酸素を運ぶヘモグロビンが十分に作れなくなり、顔色の悪さ・疲れやすさ・動悸・息切れ・立ちくらみ等の症状が出ます。女性では月経による慢性的な出血が代表的な原因ですが、消化管からの出血(胃潰瘍・大腸ポリープ・大腸がん等)、偏った食事、妊娠中の需要増加等、原因は人によってさまざまです。「疲れやすい=貧血」と自己判断される方が多いのですが、実際に血液検査をすると貧血ではなかった、あるいは別のタイプの貧血だったということも少なくありません。

検査方法

院内の血球計算装置(血算)でヘモグロビン値・MCV(赤血球の大きさ)をその場で測定でき、貧血かどうか・どのタイプかの簡易的な判断がすぐにできます。あわせて血清フェリチン(体内の貯蔵鉄)を確認します。フェリチンはヘモグロビンが下がるより先に低下するため、隠れた鉄欠乏の早期発見に役立ちます。原因を調べるため、月経の状況の確認や、必要に応じて胃カメラ・大腸カメラ等の消化管精査を行うこともあります。

治療法

経口鉄剤による治療が基本です。ヘモグロビン値が正常化した後も、体内に鉄を貯金する(貯蔵鉄を回復させる)ため、数か月間は内服を継続することが推奨されています。経口鉄剤で消化器症状(吐き気・便秘等)が強く内服が難しい場合は、注射用鉄剤を検討することもあります。最も重要なのは、鉄が足りなくなった原因を見つけて対処することで、原因を放置したまま鉄剤だけを続けても再発を繰り返します。

💡 一口メモ

「貧血気味だから鉄分のサプリを飲んでいる」という方も多いですが、自己判断でのサプリ摂取では、本当に鉄欠乏なのか、どの程度不足しているのかが分からないため、改善の実感が得られなかったり、逆に原因検索が遅れてしまったりすることがあります。特に、男性や閉経後の女性の鉄欠乏性貧血では、消化管からの出血が隠れていないかの確認が重要です。当院では院内の血算機でMCVまでその場で測定できるため、「本当に貧血かどうか」「鉄欠乏タイプかどうか」の目安をその日のうちにお伝えできます。まずは一度、採血で現状を正しく把握することが、安心への一番の近道です。

出典

  • 日本鉄バイオサイエンス学会「鉄欠乏性貧血の診療指針」(2024年改訂)

※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。

当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。

この記事の執筆・監修

野

木花のむら総合診療所 院長 野村 信介

防衛医科大学校卒/日本外科学会専門医/日本消化器外科学会専門医/日本医師会認定健康スポーツ医

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