とびひ (伝染性膿痂疹)
虫刺されや湿疹をかいた傷から細菌が入り、あっという間に全身へ広がる「とびひ」。夏場に子どもに多い皮膚の感染症です。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
病態
虫刺され・あせも・湿疹等をかきむしった傷から黄色ブドウ球菌や溶連菌(連鎖球菌)が入り込んで起こる皮膚の感染症です。水ぶくれ(水疱)ができてすぐ破れ、じゅくじゅくした浸出液を伴う水疱性膿痂疹(主に黄色ブドウ球菌、乳幼児に多い)と、厚いかさぶた(痂皮)ができる痂皮性膿痂疹(主に溶連菌)の2タイプがあります。かいた手で他の部位を触ることで、火が飛び火するように次々と病変が広がることから「とびひ」と呼ばれ、高温多湿の夏場に子どもに多く見られます。
検査方法
特徴的な皮疹(水疱・びらん・痂皮の分布と広がり方)から視診で診断することが多いです。治りが悪い場合や繰り返す場合には、原因菌を調べる培養検査を行うことがあります。
治療法
抗菌薬(外用・内服)による治療が基本です。病変が小さく限られている場合は抗菌薬の塗り薬、範囲が広い場合や塗り薬で改善しない場合は内服の抗菌薬を使用します。かきむしりを防ぐため、患部を清潔なガーゼ等で覆うことも有効です。治療開始後3日たっても改善しない場合は、通常の抗菌薬が効きにくい耐性菌(MRSA等)の関与を考え、治療薬の見直しを検討します。
💡 一口メモ
「虫刺されがひどくなっただけ」と自己判断で市販薬だけで様子を見ているうちに、入浴やタオルの共用、きょうだい間の接触等で次々と広がってしまうことがよくあります。プール・保育園・幼稚園では、治るまで水疱やびらんを覆う等の対応が必要になることが多いため、早めの受診で原因に合った治療を受けることが、本人にとってもご家族にとっても安心です。
出典
- 日本皮膚科学会専門医による治療指針(原因菌に応じた抗菌薬選択・MRSA鑑別の考え方)に基づく
※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。
当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。
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