現在は建設準備中です。ご予約の受付は開院前に開始予定です(2027年10月1日開院予定)。

木花のむら総合診療所内科・外科・小児科
内科系

巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏性貧血・葉酸欠乏性貧血)

ビタミンB12や葉酸の不足で起こる貧血で、放置すると手足のしびれ等の神経症状を残すことがあります。鉄剤では改善しないタイプの貧血です。

このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。

病態

ビタミンB12・葉酸は、体内で血液(赤血球)を新しく作る際に欠かせない栄養素です。これらが不足すると、骨髄で作られる赤血球が異常に大きくなり(巨赤芽球)、正常に機能しないまま壊れてしまうため貧血が起こります。ビタミンB12欠乏の代表的な原因は、胃から分泌される「内因子」という物質の不足による吸収障害(悪性貧血)で、胃の手術歴がある方や、長期間の厳格な菜食等でも起こり得ます。葉酸欠乏は、偏った食事や大量の飲酒、一部の薬剤の影響等で起こります。鉄欠乏性貧血とは原因も治療法もまったく異なるため、同じ「貧血」でも鉄剤を飲んでも改善しません。

検査方法

院内の血球計算装置(血算)でヘモグロビン値に加えMCV(赤血球の大きさ)をその場で確認でき、このタイプの貧血では赤血球が大きくなる特徴があるため、来院当日のうちに「鉄欠乏とは違うタイプかもしれない」という見当をつけることができます。確定のため血清ビタミンB12・葉酸を測定し、ビタミンB12欠乏が疑われる場合は、原因検索のため胃カメラ等の検査を検討することもあります。

治療法

ビタミンB12または葉酸の補充が治療の基本です。吸収障害がある場合はビタミンB12の注射での補充が必要になることが多く、原因によっては生涯にわたる定期的な補充が必要になることもあります。ビタミンB12欠乏を見逃したまま葉酸だけを補充すると、貧血の数値は改善しても神経症状(手足のしびれ等)がかえって進行することがあるため、どちらが不足しているのかを正確に見極めてから治療を開始することが重要です。

💡 一口メモ

「貧血=鉄分不足」と思い込み、市販の鉄剤やサプリだけで様子を見ている方の中に、実はこのタイプの貧血が隠れていることがあります。手足のしびれ・ふらつき・舌の違和感・物忘れの悪化等、貧血の症状に加えて神経症状がある場合は、特に注意が必要です。進行した神経症状は治療をしても完全には戻らないことがあるため、「疲れやすいだけ」と様子を見過ぎず、早めのご相談をお勧めします。当院では院内の血算機でMCVまでその場で測定できるため、鉄欠乏性貧血との見分けの第一歩をその日のうちにお手伝いできます。

出典

  • 日本血液学会専門医による診療知見(ビタミンB12・葉酸欠乏性貧血の鑑別と治療)に基づく

※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。

当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。

この記事の執筆・監修

野

木花のむら総合診療所 院長 野村 信介

防衛医科大学校卒/日本外科学会専門医/日本消化器外科学会専門医/日本医師会認定健康スポーツ医

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