現在は建設準備中です。ご予約の受付は開院前に開始予定です(2027年10月1日開院予定)。

木花のむら総合診療所内科・外科・小児科
内科系

マダニ刺咬症・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

草むらでのマダニ刺されがきっかけで、まれに命に関わる感染症(SFTS)を起こすことがあります。宮崎県を含む九州は発生の多い地域のひとつです。

このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。

病態

マダニは、草むら・藪・畑仕事・農作業・キャンプ等の際に皮膚に取り付き、気づかないうちに長時間吸血することがあります。マダニに刺されること自体による局所の症状(赤み・しこり)に加えて、一部のマダニがウイルスや細菌を保有しており、それが刺咬を通じて感染することがあります。中でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルスを持つマダニに刺されることで感染し、6〜14日の潜伏期間の後、発熱・嘔吐・下痢等の消化器症状で発症します。重症化すると、血小板や白血球の減少、出血傾向、意識障害等を来し、報告によって幅はあるものの致死率は6〜30%程度とされる、決して軽視できない感染症です。西日本を中心に報告が多く、近年は全国的に報告数・報告地域が拡大傾向にあります。感染したペット(猫・犬)の体液との接触でも感染しうる__ことが分かっています。

検査方法

マダニに刺された痕やマダニそのものの付着の有無を確認します。SFTSが疑われる場合は、血液検査(血小板減少・白血球減少・肝酵素上昇等)で特徴的な所見を確認し、確定診断のための検査が可能な保健所・専門医療機関と連携します。

治療法

マダニを見つけた場合、自己判断で無理に引き抜こうとすると、口器が皮膚内に残って感染リスクが高まることがあるため、皮膚科・医療機関での適切な除去が推奨されます。SFTSに対する特効的な治療薬はこれまで限られていましたが、2024年6月に国内で抗ウイルス薬(ファビピラビル)が承認され、病状の進行が見込まれる場合の治療選択肢となっています。基本的には全身管理を含む対症療法が中心で、重症例は入院治療が可能な医療機関と連携して対応します。

💡 一口メモ

「虫に刺されただけ」と様子を見ているうちに、数日後に高熱や消化器症状が出て初めてマダニに刺されていたことに気づくケースも少なくありません。現時点でSFTSに有効なワクチンはなく、「刺されないこと」が最大の予防策です。草むら・畑・山林に入る際は、長袖・長ズボンを着用し、忌避剤(DEET・イカリジン等)を活用し、屋外活動の後は体を確認することを習慣にしましょう。マダニに刺されているのを見つけた場合や、刺された後に原因不明の発熱・体調不良が出た場合は、様子を見過ぎずに早めにご相談ください。

※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。

当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。

この記事の執筆・監修

野

木花のむら総合診療所 院長 野村 信介

防衛医科大学校卒/日本外科学会専門医/日本消化器外科学会専門医/日本医師会認定健康スポーツ医

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