結腸 憩室症 (大腸憩室症)
大腸の壁の一部が袋状に突出した状態で、多くは自覚症状のないありふれた変化です。万一の出血・炎症にも当院が窓口になります。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
病態
大腸の壁の一部が外側に袋状に突出した状態(憩室)が複数できることを指します。本邦の成人の憩室保有率は約2割とされ、加齢とともに頻度が増える、比較的ありふれた変化です。多くは自覚症状がなく健康診断などで偶然見つかりますが、憩室部分から出血する「憩室出血」や、憩室に炎症が及ぶ「憩室炎」を起こすことがあります。喫煙や飲酒は憩室出血・憩室炎のリスクを高める可能性が指摘されています。
検査方法
憩室症の多くは症状がないため、他の目的の検査(腹部エコーやCT等)で偶然発見されることが多いです。腹痛や発熱など憩室炎を疑う症状がある場合は、血液検査で炎症反応を確認し、CTで炎症の範囲や程度を評価します。下血がある場合は、出血の程度(血圧・脈拍等のバイタルサイン)をまず確認したうえで、原因精査や止血処置のために大腸内視鏡検査が可能な専門医療機関へご紹介します。
治療法
症状のない憩室症については、特別な治療を必要とせず経過観察で問題ないことが一般的です。憩室炎を起こした場合も、膿瘍や穿孔を伴わない軽症であれば、必ずしも抗菌薬を要さず、食事療法や安静のみで外来通院にて改善することが多いとされています(最新のガイドラインでも、軽症例に一律に抗菌薬を投与しないことが提案されています)。ただし発熱が強い、免疫を抑える治療を受けている等の場合は抗菌薬治療や入院が必要になることもあり、個々の状態に応じて判断します。憩室炎が治った後は、大腸がんなど他の病気が隠れていないかを確認するため、回復後に大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。症状が重い場合や繰り返す場合、出血や狭窄・瘻孔を伴う場合には専門医療機関での精査・治療をご相談します。
💡 一口メモ
憩室が見つかっても、それ自体は特別な病気というより年齢とともによく見られる変化の一つです。過度に心配する必要はありませんが、急な腹痛や発熱、下血などの症状が出た場合は早めにご相談ください。憩室炎は軽症であれば外来治療で改善することの多い病気ですので、自己判断で様子を見すぎず、まずは当院にご相談いただくことが大切です。
※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。
当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。
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