心不全
息切れ・むくみ・体重増加などが見られたら要注意。心不全は「進行を遅らせ、よい状態を長く保つ」ことを目指して治療する病気です。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
病態
心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる、または血液をスムーズに受け入れられなくなった状態の総称です。高血圧・虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)・心房細動・弁膜症・糖尿病等、さまざまな病気の行き着く先として起こります。階段や坂道での息切れ、横になると苦しい、足のむくみ、体重の急な増加(数日で2kg以上等)は代表的なサインです。心不全は「一度よくなったら治る」病気ではなく、良い状態を保ちながら進行を遅らせる、慢性的な付き合い方が必要な病気です。増悪(急に悪化すること)を繰り返すたびに心臓の機能が段階的に低下していくため、早期からの治療介入と、増悪の予防が非常に重要です。
検査方法
血液検査(BNP・NT-proBNPという心不全の指標)、心電図、胸部X線、心エコー検査を組み合わせて、心不全の有無・原因・重症度を評価します。当院では血液検査・心電図・胸部X線・心エコーをすべて院内で実施でき、息切れやむくみの原因が心臓によるものかどうかを、その日のうちに評価することができます。
治療法
原因疾患の治療(高血圧・虚血性心疾患・不整脈等のコントロール)とあわせて、心臓の負担を軽減する薬物治療(ACE阻害薬/ARB、β遮断薬、MRA、SGLT2阻害薬等の「心不全の4本柱」と呼ばれる治療薬)を、症状や腎機能等を見ながら段階的に調整していきます。塩分制限・適切な水分管理・体重の毎日の記録等の生活管理も、増悪予防の重要な柱です。弁膜症の手術やカテーテル治療、重症の不整脈治療等、専門的な処置が必要と判断した場合には、速やかに専門医療機関へご紹介し、その後の日常的な経過観察は当院で継続して担うという連携体制を取ります。
💡 一口メモ
「年のせいで息切れしやすくなった」「むくみは疲れのせい」と見過ごされがちですが、体重が数日で急に増える、夜間に咳や息苦しさで目が覚める等は、心不全が悪化しているサインであることがあります。早期に気づいて治療を調整できれば、入院を防ぎ、よい状態を長く保てる可能性が高まります。毎日の体重測定は、ご自宅でできる最も簡単な心不全のセルフチェックです。気になる変化があれば、様子を見ずにご相談ください。
出典
- 日本循環器学会・日本心不全学会「2021年 JCS/JHFSガイドラインフォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療」
※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。
当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。
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