風邪症候群 (感冒・上気道感染症)
「風邪」「感冒」「上気道感染症」はほぼ同じ状態を指す呼び方です。主にウイルス感染によって起こり、症状の出方は人によって多彩です。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
病態
風邪症候群(かぜ症候群)・感冒・上気道感染症(急性上気道炎)は、呼び方は違ってもほぼ同じ状態を指しています。「感冒」が医学的な正式名称、「かぜ・風邪」が日常的な呼び方、「上気道感染症(急性上気道炎)」は鼻からのどにかけて(上気道)の感染症全般を指す臨床的な分類名です。多くはライノウイルス・コロナウイルス・RSウイルス等のウイルス感染が原因で、鼻〜のどの粘膜に炎症が起こります。厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き」では、急性気道感染症を感冒・急性副鼻腔炎・急性咽頭炎・急性気管支炎の4つに分類しており、このうち最も頻度が高く範囲の広いものが感冒(いわゆる風邪)にあたります。症状は鼻水・鼻づまりが主体の方、のどの痛みが主体の方、咳が主体の方、発熱や倦怠感等の全身症状が主体の方等、ウイルスの種類や個人差によって実に多彩です。
検査方法
典型的な経過・所見があれば検査なしで診断することが多いですが、重症の感染症(肺炎、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症等)との鑑別が必要な場合は、血液検査・迅速抗原検査・胸部X線等を行うことがあります。
治療法
ウイルス感染が原因のため抗菌薬(抗生物質)は効果がなく、基本的には使用しません。治療の中心は、安静・水分摂取・栄養摂取等の全身管理と、症状を和らげるための対症療法(解熱鎮痛薬・去痰薬・鼻症状を和らげる薬等)です。多くは1週間前後で自然に軽快しますが、症状が長引く場合や悪化する場合は、副鼻腔炎・気管支炎・肺炎等の合併症や、インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症等の他の病気を疑って再評価することがあります。
💡 一口メモ
「ただの風邪」と自己判断して様子を見がちですが、39℃以上の発熱が3日以上続く、呼吸が苦しい、症状が急に悪化した等の場合は、肺炎等の合併症が隠れていないか確認が必要です。また、抗菌薬は風邪そのものには効果がなく、自己判断での要求や中途半端な服用は耐性菌のリスクを高めることにもつながります。ご心配な症状がある場合は、遠慮なくご相談ください。
※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。
当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。
この記事の執筆・監修
