
「金利のある世界」で、 覚悟を 持って診療所を つくります
「本当にこの診療所は、長く続いていくのだろうか」。新しくできるクリニックに対して、そう感じる方もいらっしゃると思います。また、これから一緒に働こうと考えてくださっているスタッフの方にとっては、「この職場に、自分の将来を預けて大丈夫だろうか」という不安もあるはずです。そのお気持ちは、とても自然なものだと思います。
先日、銀行から、開業のための融資が決まったという知らせをいただきました。正直に申し上げると、そのとき胸に湧いたのは、安堵よりも「いよいよだ」という身の引き締まる思いでした。
そこで今回は、日本の経済がいまどのように変わりつつあるのか、そしてその中で当院がどんな診療所を目指しているのかについて説明しようと思います。結論から言うと、金利のある時代は、「なんとなく」続ける組織が淘汰され、本気で価値を届ける組織だけが残る時代です。だからこそ当院は、覚悟と本気をもって、地域の医療に貢献する診療所をつくります。
日本の 経済に、 いま起きている 大きな 変化
「ゼロ金利」の 時代が 終わりました
これまで日本では、長いあいだ「ゼロ金利」と呼ばれる状態が続いてきました。銀行からお金を借りても、利息がほとんどかからない時代です。
その基準となっているのが、日本銀行(日銀)が決める「政策金利」です。政策金利は、いわば日本全体の金利の「おおもと」で、これが上がると、銀行がお金を貸すときの金利や、預金につく利息も上がっていきます。
「金利のある世界」へ
いま日銀は、物価が安定して2%前後で上がっていく経済を目指し、この政策金利を段階的に引き上げています。お金を借りれば、きちんと利息を払う。そんな、本来の「金利のある世界」に、日本は戻りつつあるのです。
私自身、今回の融資の条件を検討する中で、金利の動きが返済にどれだけ影響するかを、何度も計算しました。これは、診療所にとっても決して他人事ではありません。
金利の ある 時代は、 「本気」が 問われる 時代
「なんとなく」が 通用しなくなる
利息がほとんどかからない時代には、多少効率が悪くても、組織はなんとか続けていくことができました。しかし、借りたお金に利息がかかる時代になると、事情が変わります。
使ったお金以上の価値を生み出せない組織は、少しずつ立ち行かなくなります。言いかえれば、本気で価値を届けている組織だけが残る、厳しくも健全な時代が始まったのだと、私は考えています。
医療機関も、 例外では ありません
医療は、地域の方の健康を守る大切な仕事です。だからこそ、「昔からあるから」「なんとなく続いているから」では、これからの時代に地域の信頼に応え続けることはできません。患者さんに選ばれ、スタッフに選ばれ続ける診療所であるために、日々の努力が欠かせないと思っています。
当院が 「本気で投資する」 3つの こと
1. 患者さんへの 医療の 質
当院では、CT・胃カメラ・腹部エコーなど、気になる症状をその日のうちに調べられる体制を整えます。また、発熱の方の動線を他の患者さんと分けるなど、建物の設計段階から安心して受診できる工夫を重ねてきました(発熱の方の動線についての記事)。
2. 一緒に 働く スタッフへの 還元
よい医療は、よいチームからしか生まれません。スタッフが誇りを持って長く働けるよう、働きやすい環境づくりと、頑張りにきちんと報いる待遇に、本気で取り組みます。
3. 待ち時間と 手間を 減らす仕組み
Web予約や、ホームページの案内チャットボット「キバナビ」などを取り入れ、患者さんの待ち時間や手間を減らす仕組みづくりを進めています。仕組みで省ける手間を省くことで、スタッフが患者さんと向き合う時間を増やしたいと考えています。
地域の 皆さまと、 未来の 仲間へ
地域の皆さまへ。当院は、2027年10月の開院に向けて、一つひとつの準備に本気で向き合っています。「ここに来てよかった」と思っていただける診療所を、必ずつくります。
そして、これから一緒に働いてくださる方へ。私たちは、ゼロから新しいチームをつくります。頑張る人がきちんと報われる職場を、一緒につくっていきませんか(職員募集のページ)。
時代が変わっても、変わらない約束があります。それは、地域の皆さまの健康に、覚悟と本気で向き合い続けることです。開院まで、どうぞ見守っていてください。
