
発熱の 方の 動線を、 他の 患者さんと 完全に 分けている 理由
「熱があるとき、病院に行くこと自体が怖い」。そう感じたことはありませんか。自分がうつされるかもしれない不安と、自分が誰かにうつしてしまうかもしれない不安、その両方を抱えながら受診される方は少なくないと思います。
この記事を読んでいただくと、木花のむら診療所が発熱・感染が疑われる方の動線を、設計の最初の段階からどう分けているかが分かります。結論から言うと、感染対策は「後から付け加えるもの」ではなく、駐車場の区画割りから院内の動線まで、建物そのものに最初から組み込んでいます。
駐車場の 時点で、 すでに 分かれています
当院の駐車場は、発熱・感染が疑われる方専用の区画を5台分確保したうえで、それとは別に一般の方用の区画を28台分設ける計画で進めています。来院された時点で、発熱の症状がある方は専用の区画へ、それ以外の方は一般の区画へと、自然に動線が分かれる設計です。駐車場に着いた瞬間から、一般の患者さんと交わらない動線が始まっている、とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
院内に 入らず、 車の 中で 済ませられる ことも
発熱対応区画にお車を停めていただいた場合、状況に応じて、車にいたままで診察や検体採取を受けていただくことも想定しています。院内の待合や受付を通らずに済むため、他の患者さんと顔を合わせる場面そのものを減らすことができます。お薬についても、一般の受付窓口ではなく、発熱対応のための専用スペースを経由してお渡しする運用を予定しています。
なぜ、 ここまで 設計段階に こだわったのか
動線の分離は、工事が始まってから追加できるものではありません。駐車場の区画割り、建物の出入口の位置、院内の通路の取り方——そのすべてが、設計図を描く最初の段階で決まってしまいます。「あとから感染対策を強化する」ことには限界があるからこそ、建築士の方との打ち合わせの早い時点から、この動線分離を設計の前提条件としてお伝えしてきました。
院長からの メッセージ
発熱で来院される方にとっても、それ以外の理由で来院される方にとっても、「ここに来れば安心」と思っていただけることが何より大切だと考えています。動線を分けることは、特別な方だけのための配慮ではなく、すべての患者さんの安心のための、ごく当たり前の備えだと思っています。
開院まで、こうした設計の裏側も少しずつお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。
