現在は建設準備中です。ご予約の受付は開院前に開始予定です(2027年10月1日開院予定)。

木花のむら総合診療所内科・外科・小児科
外科医から開業医へ(後編)——遠回りのようで、まっすぐだった道のり
院長のキャリア

外科医から開業医へ(後編)——遠回りのようで、まっすぐだった道のり

昨日の前編では、防衛医科大学校を卒業してから、災害医療の現場や自衛隊病院、大学、そしてアメリカ留学までの道のりをお話ししました。今日は、なぜ今、開業という道を選んだのか、そして進路に迷う学生の皆さんへのメッセージをお伝えします。

なぜ、いま開業なのか

外科専門医・消化器外科専門医として手術室に立ち続けることも、大学に残って研究を深めることも、選択肢としてはありました。それでも私が選んだのは、宮崎市南部のこの木花の地域で、内科・外科・小児科という広く標榜科を掲げる、地域密着型の診療所を開業するという道でした。

理由はシンプルです。専門分化が進む大きな病院の中では出会いにくい、「どこに相談したらいいか分からない」という悩みを抱えた方々を、まず受け止める場所をつくりたいと思ったからです。子どもからご高齢の方まで、日々のちょっとした不調から相談できる、地域のよろず相談所のような診療所です。2027年10月の開院を目指して、いま準備を進めています。

そして開業の準備を進める中で、私はもう一つ大事なことに気づきました。それは、良い診療所をつくることは、良い経営をつくることと切り離せない、ということです。資金計画、建物、採用、そして情報発信——医療の質と同じくらい、これらの一つひとつが、患者さんに届く医療の形を決めていきます。私が事業計画やホームページづくりにテクノロジー(AIエージェントなど)を積極的に活用しているのも、この「臨床と経営、両方に本気で向き合う」という姿勢を表したいからです。

学生の皆さんへ

もし今、進路に迷っている方がいたら伝えたいのは、「一つの専門を一直線に極める道」だけが正解ではない、ということです。私自身、東日本大震災での災害医療、地域医療、大学、海外研究、そして開業と、色々な現場を渡り歩いてきました。振り返ってみると、それぞれの経験が、今の「患者さんもスタッフもみんなを笑顔にするクリニックをつくる」という目標につながっています。遠回りのように見えて、実はまっすぐな道だったのかもしれません。

なぜ私が、こうして学生の皆さんに語りかけているのか。それは、大学で臨床・教育・研究に携わっていた頃、学生さんや若い先生方と一緒に学び、成長を見守る「教育」という営みに、私自身が大きなやりがいを感じていたからです。ここ何年かは、そうした機会からすっかり離れてしまっていました。これまでの経験を若い世代に還元し、皆さんと一緒に、より良い社会をつくっていきたい——それが、このブログを書いている理由でもあります。ボストン留学中、365日欠かさず留学生活をFacebookに投稿していた当時の私を知っている方なら、きっとこの思いを分かっていただけるのではないかと思います。

木花のむら総合診療所では、医学部生に限らず、マーケティング・起業に関心のある学生さんや、システムエンジニアリング(IT・プログラミング)に関心のある学生さんも対象にした、完全無償のオブザーバー(見学・交流)プログラムを予定しています。開業までの準備の様子は、これからもこのブログで少しずつお伝えしていきます。興味を持っていただけたら、ぜひまたのぞきに来てください。

ご興味・ご質問がある方へ

記事の内容について気になることや、開業準備についてのご質問があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。

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