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木花のむら総合診療所内科・外科・小児科
宮崎県内で今、増えている感染症は? 夏に気をつけたいこと
健康・予防の話

宮崎県内で今、増えている感染症は? 夏に気をつけたいこと

「子どもの熱が続いているけど、これはただの風邪? それとも、今どこかで流行っている何か?」。夜、体温計を片手に、そんな不安に襲われたことはありませんか。周りに同じ症状の子が増えてくると、なおさら心配になりますよね。

今回は、宮崎県が発表している最新の感染症発生動向データをもとに、今まさに宮崎で何が広がっていて、どんな症状に注意すべきかをまとめました。最後まで読んでいただければ、「これは様子を見ていい症状か」「早めに受診すべき症状か」を、データに基づいて判断できるようになります。難しい数字の話は噛み砕いてお伝えしますので、気軽に読んでみてください。

結論から言うと、今の宮崎で特に増えているのは新型コロナウイルス感染症と感染性胃腸炎、そしてこれからの季節は食中毒にも注意が必要です。一方で手足口病は落ち着いてきています。それぞれの具体的な数字と、ご家庭で気をつけていただきたいポイントを見ていきましょう。

対象は令和8年6月29日〜8月2日(第27週〜第31週)のデータです。「定点あたり」という言葉がよく出てきますが、これは「1つの医療機関あたりの患者数」という意味だと思っていただければ大丈夫です。数が多いほど、身の回りで流行しているということになります。

増えている感染症:新型コロナと感染性胃腸炎

まず新型コロナウイルス感染症ですが、報告数は874人、定点あたり31.2人で、前月の約1.5倍に増加しています。1週間あたりの数字なので、1つの医療機関に1日4〜5人ほどコロナの患者さんが受診している計算です。15歳未満のお子さんが全体の約8割を占めているのが今回の特徴で、学校や園での集団生活の中で広がりやすい時期です。発熱・せき・のどの痛みがあれば、無理をさせずゆっくり休ませてあげてください。

感染性胃腸炎(いわゆる「おなかの風邪」)も、報告数485人・定点あたり32.3人と、前月の約1.4倍に増えています。こちらも1日あたりに直すと、1つの医療機関に1日4〜5人ほどが受診している計算になります。宮崎市を含む中央保健所管内でも定点あたり31.0人の報告があり、宮崎市内でも流行していることがわかります。1〜3歳のお子さんが全体の約4割を占めています。嘔吐や下痢が続くと、小さなお子さんは特に脱水になりやすいので、水分がとれているか、おしっこの回数が減っていないかを注意して見てあげてください。

夏ならではの注意点:食中毒

これからの時期は、食中毒にも注意が必要です。今回の報告でも、O157やO111などの腸管出血性大腸菌感染症(O157などの名前で知られる、おなかの感染症です)が18例報告されており、腹痛や血便、嘔吐、発熱といった症状が出ることがあります。5〜9歳のお子さんでの報告がもっとも多くなっています。サルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒の報告も見られます。

バーベキューや焼肉など、生の肉を扱う機会が増える季節です。生肉を触った箸やトングで、焼けた肉を取り分けないこと、お肉はしっかり中まで火を通すこと、調理の前後はしっかり手を洗うことを、ご家族みなさんで意識していただければと思います。

少し落ち着いてきたもの・引き続き注意したいもの

お子さんに多い手足口病は、前月の220人から76人へと、約3分の1まで大きく減少しており、ひと段落してきた印象です。一方で、のどの痛みや発熱が特徴のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(いわゆる溶連菌)は152人と、前月の124人からやや増加しています。溶連菌は自然に治ることは少なく、適切な治療が勧められる感染症です。のどの痛みが強い・発疹が出ているといった場合は、早めにご相談ください。

院長からのメッセージ

  • 外から帰ったら、石けんでの手洗い・うがいを習慣にしてください
  • お肉や魚介類は中までしっかり加熱し、調理器具は使い分けてください
  • 発熱に加えて、下痢や嘔吐が続く、水分がとれない、ぐったりしているといった場合は、様子を見すぎずに早めにご相談ください

「これくらいで受診していいのかな」と迷うことがあれば、どうぞ遠慮なくお電話ください。ご家族みなさんが、この夏を元気に過ごせますように。

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