
元・胃外科医が、 木花で 「かかりつけ医」に なった 理由
「青島に向かう途中で、急にお腹が痛くなってしまって」。旅先でのそんな受診が、これからこの木花では珍しくなくなるだろうと感じています。
実は私は、もともと胃がん治療を専門にしていた外科医でした。この記事を読んでいただくと、専門だった胃がんの手術から、なぜ街のかかりつけ医の道を選んだのか、その経緯が分かります。結論から言うと、「もっと多くの方の日常に、一番近いところで関わりたい」という思いが、専門を手放してでも叶えたかったことでした。
都城の クリニックで 気づいた こと
外科医として大学病院や地域の基幹病院を渡り歩いたのち、私は都城市内の、1日150人以上の方が来院するクリニックで、一般内科医としてプライマリケアを経験しました。そこで驚いたのは、これだけ多くの患者さんを日々診察していても、専門だった胃がんの患者さんに実際の臨床の場で出会う機会が、思いのほか少なかったことです。
胃がんの治療そのものの大切さは、今も変わらず胸にあります。それでも、「目の前にいる、もっと多くの患者さんを癒すことができれば、社会によりインパクトを与えられるのではないか」。そう強く感じたのが、プライマリケアの道を選ぶ、大きなきっかけになりました。
木花と いう 場所で、 どんな方でも
千葉で生まれ育った私にとって、ここ木花は、妻を育ててくれた大切な土地です。医師不足が指摘されるこの地域だからこそ、自分が支える側になりたいと思いました。自衛隊の医官として、立場も背景も様々な方を数多く診てきた経験は、初対面の方や急な受診にも、落ち着いて向き合う力になっています。旅先での体調不良も、いつものかかりつけの方も、同じように温かくお迎えしたいと思っています。
「専門医」の看板は一枚、手放しました。それでも、木花の皆さんにとって一番近くで頼れる「かかりつけ医」であり続けることを、ここでお約束します。
