起立性低血圧
立ち上がったときに血圧が大きく下がり、めまい・ふらつき・失神を起こす状態です。高齢の方の転倒の原因としても知られています。
このページでご紹介している疾患は、基本的にすべて当院で診療いたします。病状によって、特に高度な専門治療が必要と判断した場合に限り、連携する医療機関へご紹介することがあります。なお本ページは一般的な医学情報の提供を目的としており、診断を行うものではありません。実際の診断・治療には受診が必要です。
病態
立位をとってから3分以内に、収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上低下する状態を指します。急に立ち上がった際や、長時間立ち続けた際に、めまい・ふらつき・意識が遠のく感じ・目の前が暗くなる(霧視)等が起こり、横になると速やかに改善するのが特徴です。原因は、脱水や出血等による循環血液量の減少、降圧薬等の薬剤の影響、長期臥床といった急性のものから、加齢に伴う血圧調節機能の低下、糖尿病等による自律神経障害、パーキンソン病等の神経の病気による慢性的なものまで様々です。高齢の方の15〜20%程度(基礎疾患や測定条件により幅があります)にみられるとされ、転倒の背景に隠れていることも少なくありません。
検査方法
仰臥位で5分安静にした後、立位で1分後・3分後の血圧と心拍数を測定する起立試験が基本的な検査です。心拍数の増加が乏しい場合は自律神経の障害、著明な増加がある場合は循環血液量の減少が疑われます。あわせて心電図、血液検査(電解質・血糖等)で原因を確認し、必要に応じてティルト試験(傾斜台を用いた検査)が可能な医療機関と連携します。
治療法
急に起き上がらない、水分・塩分を十分にとる、飲酒を控える、適度な運動を行う、就寝時に頭側を高くする等の生活指導が基本です。弾性ストッキング等の物理的な対策も有効とされています。原因となる薬剤がある場合は調整を検討し、生活指導で改善が乏しい場合には、フルドロコルチゾンやミドドリン等の薬物療法を検討することもあります。
💡 一口メモ
「年のせいの立ちくらみ」と見過ごされがちですが、転倒やけがにつながることがあるため注意が必要な状態です。特に高齢の方で、立ち上がった際のふらつきを繰り返す場合は、一度ご相談ください。なお、思春期のお子さんに多い同様の症状は「起立性調節障害」と呼ばれ、不登校との関連等、別の観点での対応が必要になることがあります。
※ 本ページの内容は一般的な医学情報の紹介であり、個々の患者さんの診断・治療方針を示すものではありません。実際の診断・治療方針は、受診のうえ医師が症状・経過・検査結果を踏まえて判断します。治療の効果や必要な薬剤・処置には個人差があります。
当院は2027年10月1日開院予定で、現在は建設準備中のため診療を行っておりません。 今、急な症状でお困りの方は、宮崎市の休日・夜間急病センターや#8000(子ども救急医療電話相談)等の情報をご利用ください。
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